■3日目 **腰を治す**

さて、当初の予定では、3日目は台北を離れて4日目に空港に戻ってこれるような所に移動するつもりでした。その先として、まあまあ近場の台中を目当てにしていましたよ。足つぼのお姉さんにお薦めを教えてもらったりもしていました。しかしまー、ンマー、腰が痛い、この時点ですでに朝から筋肉痛のような痛み、いや、筋肉痛だったのか、そしてまたしても10時起きをかまし台中までの電車時間3時間を考えても時間の無駄と判断し、台北癒しツアーにでることに。

ちょっと街中を飛び出しまして、目的地は故宮博物館、そして新北投の温泉、そして士林の夜市に参加し、台北に帰ってきて夜景をば。では、行ってみましょう。

10時起き、この日はゲストハウスも結構スッカラカンで1人起きの誰にも会わずに1人出です。まず第一目的地の故宮博物館とやらには、バスに乗らんといけません。そこで、バス乗り場までに飯屋を見つけて腹ごしらえをしようと考えました。これが間違いでした。

初日に書いたとおり、飯屋を探して歩くなんて、この街では不要です。いたるところに飯屋があり、当然のごとく店を決めかねるわけです。すると、あら不思議、道に迷うのです。今日は癒し旅のはずなのに、すでに腰が痛いじゃないかとブツブツ言いながらも、とりあえず腹は満たなさいとと歩く。歩く。決められない。しかも困ったことにほとんどの店が売ってるもの一緒だし、いったい台湾の人は毎日何を食ってるんだ?と疑問になる。そこで、出た行動はなんと!もすばーがー。いやね、ほんと決められなかった。しかも道に迷ってイライラしてたため、少し胃痛。中華なんて食えるか!って思っとったのよ。そんなんでいいのか、俺。と問いながらも、モスバーガーっぽいやつを注文。ここでも英語も日本語も通じず困っていると、あるバイトの姉ちゃんが英語を喋れるらしく、呼んできてた。注文を終わったあと、おーーーすごーーーい英語話してるーーーみたいな空気がレジの向こうで成されてて、あっ、ここらへん日本と同じなんだなって思いました。で、モスバーガーらしきものを食べました。な、なんと!味が台湾風!…なんてことは当然なく、普通でした。いつものオニオンリングと極太ポテトも同じでした。

さあ、バス停にたどり着くまでにすでに2時間弱。ちょっと寄り道して町並みをパシャパシャなんてしてるもんだから、もう故宮なんていいんじゃね?感覚でした。その後もどーしてもバス停が見つからないので、別のバス停を目指すことに。すると、その道中、ありましたよ、バス停。明らかに地図の場所と違う…。またしてもやられたぜ、地球の歩き方。まあ、無事着いたんでノンビリバスを待ちました。

しかしまー、ここで台湾のバス事情を。1つ、手を挙げないとバスは止まらない。1つ、台北のバス網は半端ない、網の目とはまさにこのこと。1つ、時刻表なんぞ無い。1つ、次はどこどこバス停です、みたいな放送は一切ない。町並みを知っていない限り、目的地でバスを降りれるかは賭け。1つ、暴走は当たり前。まあ、一般的に海外はそうなのかもしれないですけどね。バスガイドブックが無かったら、乗れませんね、バスは。

そんなバスに乗り、ひた走り着きましたよ故宮博物館。この博物館、どうも世界4大博物館の1つだそうで、あとは、ルーブル、メトロポリタン、エルミタージュっつー、名高い博物館なんだそうです。そのせいか、まー観光客が多いこと、しかも大半がツアーで、その大半が日本人でした。土産物屋なんてそりゃーヒドイもんでした、日本語が飛び交ってました。お前らどこにこんないたんだよってな話ですよ。あのー、日本の若者ってツアーとか参加したいんですかね〜?ツアーってば、おばちゃんおじちゃんばっかで、普通の若者なら、まず嫌だなと思うと思うんだけど、意外にも若者が多くてビックリ。しかも、そんな若者に限って、俺はツアーなんかには参加してねーぜって顔しやがって(写真参照)。いや、おまえら、肩にはばっちしナルワントツアーってシール貼ってんだから潔く諦めなさいと言ってやりたかった。まっ、やだなーと思いながら回りましたとさ。あっ、そういえば、日本の学生証でも学割で入れたよ。わーい。

ところで、この故宮、アジアの仏教チックなものを全て集めちゃった感じです。その数70万点だそうで、さすが4大ですね。中国あたりからインド、韓国、日本を中心に仏教彫刻がいっぱい。その中でも見物が、写真にある白菜と豚の角煮。ぼやけちゃってるけど、これかなり精巧、そして何より、これ1つの翡翠だか石だかなのよね。故宮 白菜で検索してみましょう。もっとキレイな写真が見れますぜ。まあ、仏像なんかもいっぱいで意外にもかなり楽しみました。せっかくなのでと、ナルワントツアーのガイドさんの話も聞けたし。タメになりました。

たーだーし、このたび、故宮はリニューアルでございます。かなり長い工事らしく2006年まで。というわけで、実は半分も見れなかったんですよ。まあ、基本的に彫刻系に熱心に興味を傾ける方ではないから良かったけど、4大が工事中って、がっかりする人は相当するんじゃないかな〜。

さて、自分へのお土産を若干買いまして、温泉へゴー。ここからもバスでMRTの駅まで。故宮脇から出てるらしくバス停を探したんだけど、どうも寂れたテントみたいなのしかない。近くのおばちゃんに、初めての中国語で質問を試みると、ここで合ってるらしい。あやしいなーと思いつつも待ってると、これまた寂れたバスがやってきました。故宮までのバスは、そりゃバスですよって感じだったんだけど、今回のバスは明らかにワンボックス。すんげー飛ばすし。今回降りるバス停に気付けたのは奇跡的としか言い様がありませんでした。

んで、駅に着きまして士林駅。そっからはMRTで新北投までです。着きましたよ、温泉街。まったくもって日本と同じ風景でした。看板が漢字だけってのくらいしか違いがない。まあ、目当ての温泉までテクテクと。と思いつつも先に地獄谷を見ておきたかったのでスルー。お腹も空いたので牛肉飯っていう、そぼろが乗っかったご飯みたいなのを小で一杯。激旨。まいった。で、地獄谷はというと、閉まってた…。いやー、この旅このフレーズ多くねぇか?行き当たりばったりなのがバレバレね。けど、地獄谷の門ってばよ、写真のようで、隙間が空きまくってんのね。えぇ、入ってやりました。ここまで来て見ないで帰れるか。あれはオープンしてる時は入場料取られるんですかね〜、なんか窓口みたいなのありましたけど〜。えへへ。で、入ってみると、地獄谷でした。ボコボコなってました。あつそー。しばらくぼーとしてると、何やら入り口から声が。やべ、見つかったと思ったらどうやらカップル。俺と同じ考えでした。お互い会釈して、てへへな感じでおいらは先に出ましたよ。あ、写真に微妙に写ってるね、カップル。

ついに、温泉。てい。台湾の温泉は水着着用が普通です。人前で裸をさらすのは、たとえ同姓でも不潔なことらしいです。近くで水着を買おうとしたとき、ふと昨日のことを思い出した。7000円の布です。よしっ、値切ってみよう。もともと100元=350円くらいの激安水着なのに値切ってみました。結果、70元。いけるもんじゃねぇか。やっぱ昨日値切るべきだったのかと後悔。まあ、おっちゃんには、日本人お金あるのにずるいよ〜て言われましたけど。

さて、ついについに、温泉。公衆温泉みたいなとこに40元。水着の値段との差が30元ってのは有り得ねぇなと思いながら入場。着替えのスペースもしっかりあって快適。やたらとジロジロ見られた気がしましたけど。3層くらいに湯船が分かれてて、順々に温度が低くなってたんで、熱さに弱いごーし君も長居できました。シャワーが冷水だったのはキツカッタな。

さて、上がりまして、おばちゃんと軽くお話して、またいらっしゃいよ〜とバイバイ。夜も更けてたんで士林夜市に向かいました。忘れ物に気付かずに…。故宮で買った土産を忘れてったんですね〜。バカですね〜。しかも気付いたのは、もう士林夜市の手前の駅、そんときはどこに忘れたのかも覚えてなくて、戻るか迷いました。けど気に入った土産だったんで駄目もとで戻りましたさ。まず、新北投駅に行くとき乗り換える北投駅で聞き込み。忘れ物しちゃったんだけど〜…はい、日本語英語ともに通じず。身振り手振りで伝わったものの、知らないとのこと。次、新北投駅で聞き込み。ここも日本語英語通じず。英語で必死に意思疎通。届いてないとのこと。こっからが大変。じゃあ、たぶん温泉に忘れてるから一旦出してくれと伝えなくちゃならんくてね〜。新北投で乗った切符なのに、新北投で降りるとなると、プラス20元払わなくちゃいけないんだって。なんじゃそりゃ。ほわ〜い。なんかおかしいと思って、必死にアピール。アイゴーアウト、バットアイカムバックヒアースーンとね。伝わったようで。なんと予想外に切符を預かってもらってタダで出してもらえました。もういいやって感じで通された感があるけど、気にしない気にしない。旅の恥は掻き捨てよ。んで、温泉にカムバック。ありました、忘れ物。おばちゃんが持っててくれた。ありがとうよー、おばちゃん。お礼を言いまくりバイバイ。さあ、ついに士林へ。

夜市。屋台は屋台だけど、なんだかんだで初めての夜市。なんてこたぁない。ただの観光地だな〜と。うざい日本人がいたくらいか。台湾の留学生かな女性と、日本人集団のご一行。留学生女性が全部注文して日本人女性一人がひたすら、旨いねー旨いねー。旨いってなんて言うのー?って留学生に聞いてハオツーだよみたいに言われて、店員さんにハオツーハオツーって。いやね、気持ちは分かるけど、芸能人とかもそうだけど、店員さん普通に引いてるからさ。顔見りゃ分かるべ。空気読め。あんま新発見もなく飯を食い、ぶら〜としてから、時間も押してたため台北駅へ。

さあ、夜景だ夜景。台北市内は一通りぐるーっと回ったもんだから、上からの景色は圧巻でした。あぁ、あそこがあれか〜みたいな。ただ、最初は誰もいなかったのに、途中からおばちゃん軍団が入ってきて、そりゃーもう賑やかで賑やかで。思わずパシャリですよ。いや、すごいっす、おばちゃんパワー。

さて、最終日ってことで、台湾ビールを買ってゲストハウスに戻りました。すると、今日も人はまばら。おっちゃんとその妻さんと話してました。おっちゃんは日本から台湾に来てそのまま居ついちゃったパターン。妻さんは台湾の方で、そんなおっちゃんを好いてるようで。台湾と日本について話してますと、1人女の子が来ました。これがまあ、可愛らしい子で春からは看護士さんらしいでっせ。なのに、かなりのバックパッカー。またしても台湾は経由地で、明日からアンコールワットだそうです。カンボジア行く人多いな〜。この子は賑やかでかなり面白かった。結局1時過ぎまで4人で話して、おやすみなさい。皆で写真撮ったのに、俺はカメラ出さなかった。なんでだろ。分かんね。では、さあ、明日は最終日。

今日の目的だった腰痛回復は、不発です。特に忘れ物を取りに行ったときに温泉まで走ったのがアカンかったです。

【Photo】

道に迷う

街中に突然…

故宮博物館

ナルワントな方々

故宮から

館内

作品1

作品2

メイン作品

りにゅーある

温泉街

閉門

入り込んで

地獄谷1

地獄谷2

微妙な夕焼け

温泉

士林で飯

ジャンボ

士林夜市

新光摩天展望台

夜景・東

夜景・北

夜景・西

夜景・南

おばちゃん来襲

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