■8/27 **最後のアンラッキー**

そして朝。抗生物質の効果は如何に?!…効いてない。起きたときは、おっ調子いい?って思ったんだけど、全然駄目だった。たぶんこの日が最高の具合悪さだったと思う。とりあえず、朝飯を食べようと食堂に行くけども、食べれない。またしてもパンと、挟むものしか無いし…。温かいスープが死ぬほど欲しかったおいらは凍えつつも水分補給のためリンゴジュースを飲む。とりあえず、唇の乾きがやばすぎるので腹はもう壊してるんだから、気にせず飲むことにする。

そして、プレーケストレーンに向かう彼(以下、Massy)を見送って、俺は寝ることに。途中掃除でユースの人が入ってきたけど、頼む、腹が痛いんだって言ったらいさせてくれた。相変わらず嫌な顔されたけど。ばか。もう、寝ては起きて下痢、寝ては起きて下痢の繰り返し。俺の体にどんだけ水分はあったんだと言わんばかりに出るわ出るわ。

で、もう夕方か。そんな生活だから当然話題は無い。Massyは14時頃かなー帰ってきた。んー、なんだろう、この日のことはあまり覚えてないなー。ずっと寝てたからなー。そうそう、このときですでにTauへのバスがなくなってるっていうビックリ事態が起きてたんだ。で、この日はユースの人がJorspelandまで送ってくれるってことになって、おいらは重い体を起こし、急いで身支度。そしてうっかりさん発動。いっつもこういうときなんだよな、うっかりさんが発動してしまうのは。忘れ物、薬一式、そしてパンツに付けれるミニバック。薬一式には、正露丸と酔い止め、胃薬が入ってました。せっかく東京で買ったのに…。

Jorspelandでは、またバス待ち。ユースの人もフェリー乗り場まで送ってくれるのかと思ったら、途中までだった。まあ、そりゃそうだ、お腹痛くても迷惑そうな顔しかしなかった人だもんさ。ぶーぶー。さすがにこの時の俺には、ここまで送ってくれただけでも有り難いと思うってことが出来なかった。

寒空の下、またバスを待つわけですが、幸運にももよおさないで済んだ。たぶん朝から2桁いきそうな勢いで下痢してたのを考えると、やはりちょっと動いてると体調は良くなるもんなのだろうか。で、バスが来てフェリーに乗りStavangerに戻る。この街ともついにお別れ。ただ、夜行の時間まではまだまだ時間がある。でもこのときの俺には動く力無し。フェリーターミナルで力尽きてベンチに横になる。このときもひっきりなしにトイレに篭る。Massyは街へと観光&夜行のチェックへ向かった。

で、まだまだフェリーが残る時間にフェリーターミナルから追い出される。フェリーがあるのにターミナルが閉まるってどうなのよ。ひっきりなしにトイレに行ってたから外に追い出されたのは相当びびった。街中で野グソも覚悟したときにMassy帰還。なんか駅がもう閉まってるとの話。フェリーターミナルといい、駅といい、どうすんだよ何か問題が起きたら。まあ、じっとしてるのもヤバイので中華屋があったから行こうかと。中華屋と言えば、スープがあるんじゃないかね!あまり食べれる自信は無かったけど、中華なら少しでも食べたいと思って行く。その店はセットみたいなのもあって、90クローネだったかな?全然有り得ない高さだけど、ホットドッグが50クローネとかする国なのでこれはかなりお得。中華コースなら食えそうな気もしたし。

出てきたのは、お待ちかねのスープと焼きそばみたいなやつ。焼きそばの恐ろしい油っぽさには負けたけど、スープが素晴らしくおいしくて、いやきっと日本で食えばいくらでももっと旨いのはあるはずだけど、この時はとにかくスープが恋しくて仕方なかったので、めちゃくちゃ美味しかった。ノルウェー初の満足できた食事。

で、時間も近づき、駅へ。そこで、最後のビックなアンラッキーに出会う。なんと、Osloへの夜行が無い!おろろ、なんでしょう、これは。そこには同じく途方にくれたようなバッグパッカー2名が。もしかしてOsloに行くつもりだったのかい?と聞いて、どういうことこれは?って聞くと、タイムテーブルを持ってて、そこには土曜日は夜行は無いとのことが…。そういえば話には聞いた気がした、土日に夜行が走らないことがあるって。まさにここで自分が喰らうとは。ここで、Stavangerでの2泊目の延泊が決定した…。

これにてストックホルム、ヘルシンキへの道は絶望的。当初の予定では、この日の夜行でストックホルムに入り、1日滞在して、VIKING LINEでのストックホルム−ヘルシンキ間の豪華船の旅のはずが…。未だノルウェー、しかもStavangerだなんて…。

そんなことを言ってる間に、そうなんだよ、今夜のホテルを探さないとならないんだよ。ちょっと待てよ…またStavangerでホテル探し…。しかももうホテルはとことん満室というのを経験済み。この時、おいらの中で何かがぷっつりといったようです。完全に開き直りました。もういい!とことんこの街と付き合ってやろうじゃないかと。お腹の痛さを忘れるほどのテンション上がりっぷりでした。もうルンルンでホテル探し。

が!ここで嬉しい誤算が。なんと2件目で空室有りのホテルを見つけてしまった。しかもそこはRadison SASホテル。世界的なホテルで日本にもあるよね、高級ホテル。なのに、安いんだ!前泊まったホテルが100クローネ。なのに、この有名なRadisonがダブルで70くらい?1人35?!安い…。部屋も名に違わぬ豪華さ。バスタブもありやがった。なんだったんだ、俺の泊まったホテルは。でもフロントのおっちゃんも最近はずっと満室だったから君たちラッキーだったよって言ってた。なんだなんだ、ラッキーなのか、ラッキーがきてるのか。

が、やはりまったりすると襲われてしまう下痢ピー。やっぱりまだ治らないのね…。バスタブにゆったり浸かり、体を暖めて寝るのが一番だ。ちなみに、この時自分が激痩せしてることに気付く。体重計っておきたかったな。ほんとに腹ぺったんこだし、大胸筋の部分にも骨が浮かんでる始末だし、こうして人は死んでいくのねと怖くなった。ほんと、いい加減治ってくれないとさすがに怖かったよ、この頃は。

そうそう、この日はMassyに素敵なCDレンタル屋さんを教えてもらっただよ。その名もジャニス。なんと俺の田端に次ぐFavorite town御茶ノ水。音楽と古本とスポーツ用品の街に、Disk UNION以上のCD屋、しかもレンタル屋があるという。さあ、皆も見てみよう。ジャニス。すごいんだ、品揃えが。彼のMP3プレーヤーにはそれこそ音楽好きにはたまらない方々が名を連ねてるのだが、ジャニスにはこういうのも全部あるとのこと。すげぃぞ。今から行くのが楽しみなのです。さらに好きになるな御茶ノ水。

まあ、そんな話をしつつ、おやすみです。あんだけ寝てたのにまだ寝れるってのが風邪のときのすごいことだよね。

【Photo】
写真無し…

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