■8/20 **2連日クラブデー**

まずは、19日の夜から。ジョホールバルから帰ってきてまず見に行ったのは、FOUNTAIN of WEALTH。その名の通り、富をもたらすよう風水を使って設計された噴水らしい。これがなんと世界最大っていうのと、夜9時からDJタイムもついてレーザーでどうのこうのショーがあるらしいのでジョホールバル着のバス停から急ぎ足で行く。まあ、例のごとくシンガポールとマレーシアを繋ぐ道コーズウェイは激混みで、イライラさせられたのは言うまでもない。

ちょい遅れで到着。あれ?人があまりいない。しかもカップルしかいない。予想ではすごい数の観光客とフラッシュを想像していたのに。のぺーっと眺める。下の階では、DJさんに曲をリクエストしたり、レーザー光線で噴水にメッセージを映し出してくれたり、噴水の前で写真が撮れたり、とサービスが行われていたけど、カップルぶっちゅぶっちゅの中乗り込めず、上で見ていた。けど、最後下にも行ったけど、上から見てるほうがキレイだったよ。選曲はなんだこういうことかよって選曲だったけど、クライマックスの盛り上がりはレーザーとの相乗効果でかっこよかった。うん。

さて、その後は、ついにZOUKです。ホステルに戻る途中で飯を食い、ホステルに荷物を置きに行き、びびって財布を置いて20S$くらいをポッケに詰め込み、いざ向かう。

全面的に写真撮影は禁止で、外観だけでも撮っとけばよかったのに、人がわんさかいたから恥ずかしくて確か撮れなかった。や、違う。カバン持っていかなかったし、クラブ内には持ち込めないし、ボディチェックまであるっていうから持っていかなかったんだ。

で、入り口。若い人たちがいっぱい。ほう、危ない雰囲気は全く無さそうだ。ニコニコなセキュリティにパスポートまでチェックされ、ボディチェックを受ける。あれまー。そのあと入場、おなじみ手の甲にスタンプを押されたけど、何も付いてなかったのが気になった。入ると、レーザーだらけ。どこもレーザー。キレイだけど、落ち着かない。このZOUKってのは、メインフロアのZOUKと、この日はヒップホップだったサブフロアの…なんだっけ名前忘れた…、あとバーになってるVELVET UNDERGROUNDってので構成されてて、さすが広い。外にもチルアウトバーがあったから、合計4つメインでやってるのかな。まずぐるりと一周。メインフロア、だーれもフロアに人がいない。あれれ?と思い、もう一つのヒップホップブースに行くと、猛烈な人。薄々気付いてたけど、シンガポールはヒップホップが大ブームな気がする。ボートキーのバーというバーからヒップホップがかかっていたのを思い出す。とりあえず、奥がまだありそうなので、人を掻き分け行ってみる。ずーっと人。いくら奥に行っても空くことはなかった。あの人ごみじゃ誰も踊れるわけもなく、みんなおしゃべりしてた。このときは知らなかった、これがここのスタンダードだったとは…。

何もせずに退却。バーに行ってみる。興味なし。クラブのバーには全く興味をもてません。だって、普通のバーで飲めばいいじゃんさ。だめ?

次、メインに戻る。相変わらずフロアには人いず。んー、さすがに異国の地、そこには降りて行けません。けど、もうこの日のフィーチャー、filterheadzがやってるんだけどねー。いいのかな、あれで。と、思いながら、これはもしやつまらない?という雑念を取っ払うために、とりあえず、2ドリンク付きなのでお酒を飲むことに。このメインフロアのZOUK、フロアを下層にして2層重ねでバーを置いてる。して、チルアウトコーナーも大量。フロアの3倍くらいはチルアウトできるところだった気がする。まあ、人はいっぱいだけど座るところには困らなかったので助かる。

なんかシンガポーリアンが座ってるとこに相席したんだけど、これが話が盛り上がらず。一人で来てんの?なんで?へー。みたいな感じだった。仕方ないから近くにいた外人と絡む。酔っ払ってて何を言ってんのか分からなかったけど、いっしょにひと時はしゃいどいた。あっという間に、お酒も空いてしまうので、若干人も増えてきた感のあるフロアへ降りる。うーん、微妙…。誰ものってないし。バカ騒ぎしてるだけの外人のみか。まあ、好きに動く。そのうち徐々に人が増え始めた。たぶんヒップホップフロアから人が流れてきたんだと思う。だが、騒いでる人は増えど、一向に音楽に乗っている人はいない。なぜだ。

けど、この頃はまだfilterheadzの音と音の良さのおかげで楽しめていた。だけど、だんだんと踊るスペースがなくなるぐらい人が増え始める。窮屈だ。周りは動かないから気遣うし。そして、フロアの熱気(あくまでバカ騒ぎ)があがると同時に、ドライアイスのぼしゅわーーーー!ってやつ。一面ドライアイスまみれになるんだけど、涼しくていいものの、完全に音を消すほどうるさい。そして一段とバカ騒ぎする奴らがうざい。なんでこれで上がるんだと。このフロアには中央にお立ち台みたいなのが一つと端っこの方に段?があるんだけど、この頃から俺はこの段の上に行く。フロアにはもうスペース無いし、何より環境を共有するのが嫌なくらいのらない。この頃からつまらなくなる。

音がせっかく上がって、わーってなってもドライアイスで一気に冷め、いつまでたってもおしゃべりおしゃべりのフロアの方々。そしてチルアウトコーナーにはそれを眺める人たち。なんだここは、一体。やばい、冷静になり始める。クラブで一度冷静になってしまったら、もうだめだと思う。冷静に見たら、あんなバカらしい場所、ほんとにバカらしく見えてしまう。はぁ、俺は異国の地で何をやっているんだ。

もう一杯お酒を段で飲みながら眺める。こいつら本当に楽しいのかなー。おしゃべりなら他でやったほうが楽しいと思うけど。アジアのIBIZAねー、へー。最悪のテンション。もう音も耳に入って抜けていくだけ。だが、ここで人が減り始める。時間は確か3時くらい。気合いを少し取り戻し、なんと最前へ。きっと最前ならもっと音を楽しむ人たちがいるべ、と。

結果、残念。。変わりなし。相変わらずおしゃべりおしゃべり。あのー、円になっておしゃべりだけはやめてくれないか。その完全に音を無視した感じ。許せねぇ。けど、ごーし君一時間くらい頑張ったよ。だが、最後に冷めさせてくれたのは、やはりあのドライアイスぶしゅわーーーだった。マジで、あれは誰か体験してほしい。最悪の演出だろ、あれ。音が上がるときにやるのに、音消してんだよ?どうかしてる。

あー、もうやめやめ。帰る帰る。時間4時過ぎ。よく頑張ったよ、あの中。シンガポールの音楽シーンに凹みつつタクシーへ。ここで、このタクシーの運ちゃんとこれでもかというくらい英語が通じなかった。Mountainが通じず、もういい、駅で降ろしてくれと半ギレ。ごめんなさい。こういうときって嫌なことは重なるよね…。とりあえず寝る。

やっと20日か。長いな。起きると昼過ぎ。今日もクラブに行く予定だったのだが、昨日のトラウマ。とりあえず、ネットでシンガポールのクラブシーンを情報収集することにした。そもそもGoldieがほんとに来るのかって明らかじゃないほど情報も流れていないし。とりあえず、小さい箱はきっと面白いよとのゆーこさんの意見を見て、行くことにはした。どうやらGoldieもほんとにくるみたいだ。箱はこの間ボートキーを歩いたときに見たんだけど、やっぱりどう見てもGoldieの客を収められる箱とは思えなかった。

不安をよそに、まずチャイナタウンにご飯を食べに行くことに。中華料理はほんとオイシイ。吐くほど食って、またビールを一瓶開ける。うーん、ビールしかお酒が無いのが痛いな、こういうとこは。最初の一杯はうまいんだけど、最後のほう吐きそうになる。あっ、食い過ぎか。しかし、あれだね、中華はおいしいんだけど、華人の人って、ほんとなんか冷たいよね…。あの聞き返しの「あーっ?!」っていうのも痛々しいし。けど、おいしいから中華ばかり食べてた。

さて、この日もクラブに行きに外に出たので、写真がありません。チャイナタウンの写真無しかー、痛いな。まあ、来年も行くか。

で、クラブHome Clubへ向かって歩く。到着時、セキュリティの兄ちゃんに聞いたら、まだGoldieじゃないよ、レジスタンスだよって言うんで、昨日のトラウマから一時撤退することに。ボートキーを歩き、ラッフルズホテルの裏で川を眺めて横になる。あぁ、カップルが多い…。で、向かうは24時頃。ここもまた外がバーみたいになってるんだけど、人が多い。あぁ、やだなー、やっぱりチルアウト率9割?とびびりながら川岸でしばし観察。ここに2000円払って入る価値があるかを見極める。時折開くドアからはドラムンベースの音が。どうやらまだGoldieではないらしいがMetalheadsの人がやってるらしい。MetalheadsはGoldieのレーベルね。迷いまくって、結局入ることに。まあ、安いしいいべ、と。

入ると、狭さにびびる。プレシャスよりも狭い。そしてスピーカーのあるフロア自体は地元のストリートダンス会場かってくらいの大きさしかない。まだ人も少なかったのでフロアに滑り込む。おっ、おっ、みんな楽しそうだ!音は時折ドラムンベースの音に負けて割れるという、ヒドイものだったけど、とにかくみんな楽しそうに踊る。わーわー。つい負けじと踊る。ちょっとはしゃぎすぎで、隣の人にぶつかってしまったり、足を踏んでしまったり、逆にされたり、けど、肩をポンポンとごめんねの合図で笑顔。そうそう、これですよ。クラブってのはこうじゃないと。音楽で上がってしまうのはしょうがない、分かるよ、君、その気持ち、なんていうこういう空気がたまらなく好きだ。

そして、ついにGoldie。なんとブースまではフロアを通っていかないとならない構造。普通に隣を通っていったので握手してみた。かは。みーはーだ。でかいね、Goldie。で、人も収まり、多少窮屈ながらも自分のスペースを確保。Goldieやばすぎた。ドラムンベースってのをクラブで聞いたのは初めてだったりしたけど、あれはやばいのね。ずっとずんちゃかずんちゃか、休む間もない。かなり好きだ、これ。途中いろんな人と絡む、て言っても大した話はできないけど、みんな陽気で楽しかった。変な女の子からガムをもらったんだけど、これはもしや変な薬だったり?とか思ったけど、なんのこたぁない普通のガムだった。ZoukにしろHomeclubにしろ、クラブから危ない雰囲気は全く感じなかったなー。フジロックですらマリファナをふかす人が大勢いることを考えると、フジロックよりも安全と言える…ってのは極論かな。

とりあえず、楽しいとなぜか俺はお酒がすすまない人、水くれって言ったらタダでくれて、ナチュラルハイを楽しみました。マジで楽しかったなー。全てがZoukとは反対で、おしゃれな人多し、踊ってる人多し、フレンドリーな人多し、変な演出無し、シンガポールのクラブシーンを勘違いしたまま去らなくてよかったと心から思った。

さて、今回のZoukとHomeclub、ここに現在のクラブの縮図を見たね。クラブって、なぜかクラブに行ってると言うと遊んでるとか酒好きでとか薬どうこうでってイメージになってしまう。それはただの粋がりでZoukみたいなとこに行くようなガキが作り出してしまったイメージで、本当にロックの延長からクラブミュージックが好きでクラブに行くというような人達にはとんだ迷惑だ。ただ音楽を楽しみたいだけ、ライブとまったく同じなのに、そこには一線がある。この壁を作っているのが、Zoukみたいなとこだったり札幌で言えばキングムーだったりするんだろうな。なんか悪いことをしているとこってイメージを作り出し、それをかっこいいと勘違いさせ、若者を集める。ほんとの音楽好きが集まれるとこはどこなのか。それが今回のHomeclubだったりプレシャスホールだったりするんだね。そこには、同じことを思っている人が集まりやすいから、妙な連帯感みたいなのを感じれる。これが俺はすごい好きだ。

どこの国にもこの縮図はあるはずだ。それを見極めて、より良いクラブに出会いたい。ほんとこれって、旅の醍醐味と一致するものなんだね。と、しめてみる。終わり。

【Photo】

FOUNTAIN of WEALTH

Zouk前の夜飯

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