■8/15,16 **多民族国家シンガポール**

さあ、始まりました、シンガポール旅日記。まずは、旅の思い出を語る前に出発前の大パニックを書かなきゃなりませんね。それは、おいらが近所のスーパーで醤油やら味噌汁やらを調達しているとき、ゆーこさんからの忠告、「あんまりいっぱい買って荷物重量オーバーになんないの?」。はい?なんですか、重量って。どうやら飛行機に預ける荷物も重量制限があるらしい。知らなかった…。まったく知らなかった…。しかも1kgオーバーごとに6000円とか取られるらしい。ありえねぇ。てわけで、出発前日22時くらいから急遽荷物を考え直す。ここで、いろいろいってらっしゃい電話やらメールやらを頂いたのに、そっけなくてすみません…。てわけで、てんぱってました。

荷物はスーツケースとバックパックを持っていたわけだけど、機内に持ち込むバックパックは8kgくらいの重量制限はあるものの、ほとんどスルーらしいので、こっちに詰め込んでなんとかならないかと頑張ったけど、どう考えても無理。スーツケースで余裕で30kgオーバーとかだった。

もうこうなったら仕方ない。結局…ダンボールに詰めて送った。海外発送。2万円…。仕方ない出費だけど、前日に詰め込み、当日に発送で、ちょいと凹みが増した。で、無事バックパックとスーツケース、なんとスーツケースはスカスカになってしまったが、なんとか重量はクリアできそうになりましたとさ。もうね、前日くらいゆっくりしたかったよ。

で、当日。これでもかというくらいの夕立に打たれる…。激凹む。有り得ないけど、本気で日程をずらそうかと思った。これが東京−北海道間のスカイメイトルートだったら、間違いなく日程変えてた。もう初っ端から体びしょびしょになりリュックも染みて、まだ使ってもいないガイドブック達がしわしわになったのはシンガポール着いてから気付いたこと…。はは。

兎に角、成田に着くわけです。えぇ、1時間遅れで。国際便ってのは2時間前に空港行かなきゃならないもんですから、1時間遅れってことは、あと1時間。これも全部夕立のせいだ。止むかと思って待ってたんだよー。結局やまなかったけど。ついでにターミナル間違えたりして、もうギリギリ。携帯を最安プランにしておく手続きも危うく間に合わないところでした。

でまあ、無事乗り込んだものの…飛ばない。出発便が詰まってるとかで…。これって、AIR DOでよくあるアレだったのかな…?世界一のサービスを誇るシンガポール航空でも、所詮はアジアの航空会社、日系の航空会社やヨーロッパの航空会社には勝てないのかなーなんて思いつつ待つこと、なんと1時間半!この時間は音楽も聞けないし、シートのテレビもいじれないし、ほんと何もすることが無くて嫌だった。

で、出発。ワインを飲みながらずっとポケモンゴールドやってた。チコリータでいったんだけど、弱かった。セーブしておきたかったなー。そうそう、素晴らしいことに、俺のシートは3人並びのシートなんだけど、なんと俺の他誰もいずでね、ずっと完全に横になりながら過ごせたよ。あれは素晴らしい。3人分の金取られても文句言えないんじゃないかと思うほどの使いっぷりだった。

さて、世界一のサービス(よく分からなかったけど、気遣いはすごかった)を堪能し、着くはチャンギ空港。シンガポールの空港です。このチャンギ空港ってのも、またサービスがすごくて、ホテルがあったり、シャワーが浴びれたり、24時間の飲食屋だらけだったり、ネットが無料でできたり、自分のPC繋げられたり、とにかくこれまたサービス世界一に称された空港なのです。で、おいらがこの空港に着いたのは、深夜2時。街への足もタクシーしか無い状況だったので、この日は空港に泊まるつもりだったのです。まあ、時間を潰せるものはいっぱいあるだろうと。

が!意気揚々と入国手続きを済まし入国すると、そこにはマックと少数のカフェがあるのみ。あれ?なぜだ?どうやら、数たるサービスはすべてトランジット客用のものらしく、到着出発ロビーには何も無かったのでした。これはまんまとやられました。まずはマックで紅茶を飲みながら作戦を練る。朝までどうするか。まず、スーツケースを預けに行く。1週間分の洋服を整理したりしてスーツケースとはしばらくバイバイ。で、あとはカフェ巡り。さすがのチャンギ空港、カフェにもインターネットコーナーがあったりするのです。ちょっとずつ巡って、結局最後はよさげなソファのあるカフェで就寝。店員さんもこういう客に慣れてる感じで、いいですよいいですよーって感じだった。

さあ、朝。地下鉄に乗り、ついに市内へ。なんと通勤ラッシュに巻き込まれ、おいらのバックは相当な邪魔者だったようです。街に降り立つと、まず暑さにやられました。ちょっと回ってからホステルに行くつもりだったんだけど、あまりの暑さと荷物の重さに負け、シティホール周辺、セント・アンドリュース教会なんかを回ったあとホステルへまずチェックインしに行くことにした。しかし、この国、公用語を4つも持つ国だけあって、表記がなんとまあ多いこと。「危険」っていう表記だけで4ヶ国語書いてあり驚き。ちなみに、この国ではポイ捨て厳禁というのはあまりに有名な話。ドリアンも禁止らしいが。だが、街は意外に汚れてます。日本とは比べ物にならないくらいキレイだけど、普通に歩きタバコをしている人はいるし、そこらへんにゴミは落ちてます。イメージが美化されすぎてたおいらは少しショックでした。

さて、今回のホステル、Hang Out @ Mount. emilyという名だけあって、小高い山の上だった…。汗だくだく。なんとかチェックイン。陽気なお姉さん。それにしても英語がうまい。部屋に入ると、かなりの好環境。セキュリティもバッチリだし、お風呂もきれいだし、ネットも使い放題だし、みんな陽気でいい人だし。

涼んだあと、まず昼飯を食いに、近場の有名なインドカレー屋さんへ。名をBANANA LEAF APOLO。シンガポール名物フィッシュヘッドカレーだ。まずは、前菜的に、ご飯と、パリパリの煎餅みたいなの、あれはなんだ、あとカレーがボテッと乗せられる。で、メインのカレーは別注。おいらは観光客丸出しでフィッシュヘッドカレーを。すると、やってきました、魚の頭そのままをぶち込んだ、とんでもない量のカレーが。明らかに1人前じゃない、4人分くらいはある。当然、気持ち悪くなるまで食ったが、とにかく辛いしで、完敗。んー、けど、もったいないよなー。そこで、ごーし君。お持ち帰り作戦。ここの店員さんはフレンドリーで引っ切り無しに代わる代わる話しかけてきてくれて、これだから一人旅は素敵だぜなんか思ってみたりして、お持ち帰り作戦の頃にはすっかり仲良し。やっぱ食えないよーみたいに行って、持って帰れない?と聞く。すると、OKのサインが。見事お持ち帰り成功です。遠く異国の地でもタッパー作戦を成功させたおいらはさすがだと思うのです。しかしこれだけの量でも値段は1000円くらい。

そういえば、ここでこんなことがあった。最初店に入ると、英語のメニューが置いてあったのだが、俺が日本人と分かるや、日本語のメニューを持ってきてくれた。おっ、優しいねーと思ったら、そこにはさっきの英語メニューにはあった「値段」という大事なものが書いていなかった。日本人がどう見られてるのかを垣間見た瞬間だった。一つ一つHow much?と聞いた俺は、きっと日本人のイメージを少し変えるのを手伝えたかなと思う。

さて、店を出て辺りを散歩。このあたりはインド系の人が集まるリトルインディアという地域。見事なヒンドゥー寺院やインドらしいカラフルな家々が並ぶ。この地域では表記もヒンドゥー語に統一されてたりしてた。

しかし、この茹だる様な暑さ。たまらない。数分歩いて、木陰に避難。ほんとこんな動きを繰り返しながら観光してた。ほんとはもうちょっと先にスポットが、ってときも諦めたりしてた。歩き回りまくるおいらには考えられないこと。とにかく暑い熱い。ダウン。慌ててハーフパンツを買いホテルに帰った。前日もろくな睡眠を取ってなかったから、思い切って昼寝した。スーパー気持ちいい。昼寝のつもりが起きると5時くらいだったか。

さて、元気を取り戻しハーフパンツとTシャツ一枚と一気に軽装にする。オシャレなんて考えてられっか。夜飯を探しにOrchard Roadへ。ここはお土産街。お土産にはまったく興味を示さないものの、意味もなく電気店なんかに入って、無駄におっちゃんと話したりしてた。ソニーがどうこうとか。さあ、夜飯は夜市。とは言っても、シンガポールでは夜市は禁止で、華人の人達はアーケードを立てて、屋台チックな店を並べ、夜市のようなものホーカーズってのを作ってる。そこで、中華を食う。うまい。台湾でも思ったが中華はほんとうまい。俺はかなり好きだ。ハイネケンも1本開け、そういえば年齢確認されたなー、23って言ったらめちゃくちゃびびられた、酔っ払いでホステルへ帰る。22時くらいだったかな。帰るとなぜか中東系の俺の隣のベッドだった人はベッドを変えてた。そんなにこういうのが嫌なら、こういうとこ泊まるなよ。結局彼も結構滞在してたけど、彼とは話さなかったなー。で、シンガポールの初日なような初日じゃないような、長い一日が終わる。

【Photo】

チャンギ空港から地下鉄へ

シティホール周辺

セント・アンドリュース教会

危険サイン

Hang out @ mt. emily

部屋

ドリアン禁止

カラフルなマンション

BANANA LEAF APOLO

フィッシュヘッドカレー、ぼやけた

リトルインディアの町並み

町並み2

町並み3

町並み4

町並み5

町並み6

町並み7

タミール語オンリー

スリ・ヴィラマカリアマン寺院

スリ・スリニバサ・ペルマル寺院

なんとベスト電器が!

Orchard roadのスーパー

ホーカーズ

晩飯

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