■8/22 **セントーサ島**

今日でシンガポールはおしまい。この日の深夜にコペンハーゲンに向けて飛行機は飛び立ちます。

朝、隣のベッドだった中国の人とお別れ。あまり絡めなかったけど、次は彼は東京に行くというので、ユースなら代々木だよって言っておいた。そしてフロントの人達ともお別れ。いろいろ面倒見ていただいて、結構仲良くなれた気がするよ、ばいばい。といっても、今夜までまだ荷物を置かせてもらう。また今夜〜て言って去る。

今日はシンガポール随一のテーマパーク?アミューズメントパーク?よく分からんけど、島一つをパークにしちゃった国土が少ないのに大胆なことするな〜って一品がメイン。

まず昼飯が安く済むと噂のシンガポール国立大学にいった。シンガポール大学は日本人の留学先としても有名なので見に行こうと決めた。あれ?おかしいな、写真が無い。撮らなかった?うそー。かなり大きい大学で学生も夏休みのはずなのにいっぱいだった。みんな勉強してるのかなー。この時期北大の学食なんて研究してる人だけで、ガラガラなのに、ここはどこ行っても満員。すごい混み様。ちょっと焦った。で、食べたのはマレー系の麺類。150円くらいだった!安い!スープもついて満腹。来て正解。

そういえば昼間出歩いたのは3日ぶり。また暑さに負けていた気がするなー。そうだ、食堂でちょっと寝たんだ。あとは暑さにあーあー言いながらひた歩いてた。しかしまー、初日に買ったハーフパンツは大活躍だよ。初日ほどの暑さにうだることも無くなってた。

ご飯食べたら、一路セントーサ島へ。シンガポールではタクシーが安くて安くて、一人でも余裕で乗れるとあって、いまだこの歳にして日本ではタクシーに一人で乗ったことは一度もありませんが、シンガポールでは乗りまくり。贅沢三昧だぜ、いぇい。

で、セントーサ島入るわけですが、これがまた広い。バスが何ルートか走っているんだけど、地図にはバスのルートも書いてないし、どのバスがどこに行くかさっぱり。とりあえず、巨大マーライオンを見たかったからどのバスに乗ればいいのかは聞いたけど、マーライオン以降はバスには乗らず。レンタサイクルが大活躍でした。

さあ、まずはマーライオン。聞くところによると、本家マーライオンが世界3大がっかりスポットなんかにされちゃったから、怒ったシンガポールが巨大なマーライオンをここに作ったらしい。そういうもんじゃないだろ。逆にイメージを悪くしちゃってるな、と悲しくなる。にしても、このマーライオンはでかい。本家が7mくらいで、これは37mらしい。あと、顔が男前。気合い入れて作ったんだろうなーと思う。

その後、これがビーチ?ってビーチ沿いを歩いてレンタサイクルのところへ。チャリを借りたら、これは強い、どこでも行ける気になって一周しようと決心。まずはビーチ沿いを走破。そのあと北に向きを変えシロソ砦へ。1880年にシンガポール港の出入りを見張るために築かれた砦で、第2次世界大戦時には、日本軍に抵抗するため最後までイギリス軍が立てこもっていたらしい。

ところで、この島、ちょっとした嫌なとこがある。島に入るための入島料ってのは2S$っていう激安具合なのに、こういった催し物があるとすんごい金取りやがる。このシロソ砦も8S$、マーライオンに登るのも8S$、他にも水族館とかもあるんだけど、もっと高い。ピンクのイルカショーなんかは17.3S$らしく、なんと1000円ですよ!入島料もっと取っていいから見世物全部タダにしろ!むかついたので、無料の出し物だけ見ることにしてやった。けっ。で、シロソ砦も外観のみ。たぶんこの大砲とかは後で付け足したものだろうなー、昔のは中にしか無いんだろうなーなんて思いながらも写真を撮る。

次は、失われた文明・廃墟とかいうところ。これが完全に後付けでウケタ。ここいらには古代文明があるらしいんだけど、そのらしいのせいで、変な石像とか建てちゃった感じ。ちょっとくらい本物があればいいんだけど、全部後付けで。しかしこれが意外にもいろんなとこに散らばってて、ジャングルチックなとこもあるこの島で軽く探検みたいにできたのは面白かった。

フェリー乗り場あたりを通りジャパニーズやらチャイニーズ料理店の店構えを見、また南のビーチの方へぐるりと戻っていく。で、最後はアジア大陸最南端の地という、またも後付けの一品。この島は後付けだらけで、シンガポーリアンの見栄っ張りっぷりを肌で感じるにはもってこいの場所だ。このセントーサ島はだって島だからね、あくまで島。アジア大陸って…。しかもシンガポールとマレーシアだってくっついてないでしょ、あれ。埋め立てて陸続きだってのがシンガポールの主張らしいけど、アジア大陸って…。ていうか、マレーシアの先端にもアジア大陸最南端の地ってあるんだよね。もうシンガポーリアン、見栄っ張り。

しかしまー、見に行く。sentosaの石像あり。見晴台あるも眺め良くなし。望遠鏡あったけど、使う人いるのかな。あぁ、でもインドネシアらしき島々が見えたな。にしても、海は船と工場だらけだからねー。ほんとあのビーチでよく泳ぐなー。

そしてまたしばらく走る。そうそう、この島には実はいたるところに廃墟がある。経営がうまくいってないのか、調べてみると元ホテルだった場所だったりしてた。まあ、この島に泊まる人は相当奇特な人だけだろうなー。で、一通り回ったなーってとこでレンタサイクルを返しに行く。しめて2時間S$6。グッドな値段だ、うん。

まだ終わりじゃないよ。この島には夜にメインイベントがあるのです。その名もMusical fountain、なんと3億円もかけて作ったらしく見栄っ張りの最たるものと言えるでしょう。ミュージカルと噴水とレーザーのお祭り。これはタダなので見ることに。で、まだちょっと時間があったからご飯を食べに行く。あっ、写真が無い…。撮り忘れた。たしかパイナップル風味のチャーハンを食べた気がする。パイナップル風味ってかパイナップルが入ってるチャーハンだった。

で、ミュージカル開始。ライトアップされたマーライオンをバックにショーは行われます。例の如く、ぼやけて撮れてません…。これはまだ始まる前だけど、結局本編は水があっちやこっちやと飛び回るので露光して写真なんて有り得ない感じだったので撮らなかった。すんげー子供騙しなミュージカルだなーなんて見てたんだけど、途中から見事に引き込まれてしまった笑。さすが3億円。かなりすごかった。水びしゃー、レーザーぴんぴか、水のスクリーンに映像ぱーっ、ファイアーぼー、そんな感じ。地球の歩き方には、話の結末は文句無く感動、って書いてあったけど、そんなもんは微塵も感じず終了。いやー、きれいだったー。ただ、隣のおばちゃんのタイガーバーム(かは分からないが、まあ本家の国なので)の匂いと前のおっちゃんの汗臭さがやばかった。ミックスされてこれでもかってくらい気分が悪くなった。にしても人が多かった。チャリンコで島回ってるときは人少ないなーなんて思ってたけど、このショーになったら、あなた達この島のどこにそんないたの?ってほど集まってた。

で、セントーサ島終わり。最後帰り道が分からなくて、皆が進むほうに付いていったら、見事バスツアーご一行様のバス停留所で、そこから泣く泣く歩いてバス停まで行ったことは忘れられない思い出です。

さて、そのあとユースに戻り荷物を取りに行く。フロントの姉ちゃんは深夜のシフトに代わってしまった後で、実はこの深夜のシフトの姉ちゃんと一番仲良くしてたんだけど、お別れ。写真でも撮ればよかったな。

はぁ、1週間の滞在だったけど、まだ旅行は続くのだけど、シンガポールを去るのに一抹の寂しさが。うん、楽しかった!この国は今や都会すぎるほど都会で、けどいろんな文化が混じってて、あらゆるニーズを満たす国だと思った。外国人が住みやすい国No.1は嘘じゃないなと思った。

ただひとつ、感じた悲しいこと。それはこの国の教育。シンガポールは押せや押せやの教育社会。小学校から母国語と英語をぺらぺら喋り、何度もレベル分けテストを受けさせられ、クラスもレベルで集められる。そりゃー、立派な子供に育つだろうと思うけども、あくまで勉強は。小学校の頃から学力でレベル分けされることを植え付けられ、当然低いクラスには悪ガキが多く集まったりするんだろう。それを見下す高クラスの子達。低いクラスではイジメが蔓延り、ガキ大将的な子の人種がクラスを制しているのか。ガキ大将的な子が華人なら、華人が中心となるクラス、マレー系でもインド系でも然り。なんか、こう、すごくレッテルを貼りまくられた子供達が育ちそうって気がした。教育でレベル分けされ、子供社会では人種で言語で必然的に分かれちゃって。難しいね、他民族社会って。子供は正直だから。けど、やっぱり小学生からバイリンガルってのは羨ましいな、かなり。どういうわけか、日本人はなんでこんなにも英語が話せないのだろう、不良スケーター達が普通に英語を使ってるのを聞いて、悔しくて仕方なかったよ。

まっ、そんなシンガポールともお別れ。空港まで行き出国手続きを済ましてからついにチャンギ空港のトランジット域の素晴らしさを堪能しようと意気揚々。ほぅ、其処彼処に無料インターネットが。シャワーサービスが。ホテルが。トランジット客用の無料ツアーが。ただ、あまり時間が無かったおいらはとりあえず自分のPCを繋げるらしいコーナーへ。Skypeで電話したかったのと、デジカメのメモリースティックがいっぱいだったのでPCに取り込んじゃいたかったから。インフォメーションで聞き行くと、LANのジャックがついた、ただの机があった。あれ?LANコードなんて持ってないっすよ。LAN使ってる人に、それ借りたんですかー?みたいに聞いたら、あー分からないっすーみたいな感じで、インフォメーションで聞いても意思疎通できなかった…。ぐっ、結局ネット繋げずだったのです…。がびーん。果たしてあれは自前のLANケーブルが必要だったのか、どこかで借りれたのか、ていうか、借りれるようなデスクみたいなの皆無だったけど。兎に角ショックでデジカメメモリースティック移すのも忘れてしまいました。

結局無料インターネットでメッセンジャーし、時間になる。コペンハーゲンまでは12時間弱のフライト。遠いなー…。今回は遅れもなく出発。長旅になるので隣の人に挨拶。今回は3つ席のうち真ん中の席だけ空いてる状況。シンガポールからコペンハーゲンまで行く人なんているのかと思っていたけど、結構混んでた。そうそう、コペンハーゲンに行くための荷物チェックがすんごい厳しかったの!なんか搭乗開始してからしばらくして行ったのに、まだ長蛇の列があって、なんでだ?って思ったら、どうやら飛行機に乗る前にも荷物チェックをやってんのよ。見たことある?チケットチェックするとこに金属探知のあのピーってなるやつがあるんだよ。荷物検査はもちろん出国審査のとこで1回してるのにだよ。しかもパスポートにいたっては荷物チェックのとことチケット渡すとこの2重チェック。うげー、デンマークもしや治安が悪いのーなんて思った。まあ、余計な心配だったけど、あの厚いチェックはなんだったんだろう。にしても、当然だけど一気にヨーロッパの人が増えた。アジアの人が珍しくなる社会に突入だ。

さて出発。今回はポケモンシルバーをやり、カンフーハッスルとトロイを見た。トロイは1回ダウンロードしたのにつまらなそうで見ずに消したもの。今回見る。英語がむずかったけど、アキレスはアキレス腱をやられてたことは間違いない。てか、ああいう長期フライトだと、睡眠タイムがちゃんとあって夜飯と朝飯って時差ぼけにならないようにやってくれるんだね。素敵なサービスだなーって思った。まあ、あんま寝れなかったけど。椅子3つ使いは贅沢だったな、マジで。けど、まだ真ん中の席が空いててよかった。あれ3つとも埋まってたら俺寝れねぇよ、絶対。

まあ、そんなこんなでコペンハーゲンに着きます。ついにヨーロッパ編突入。長い。

【Photo】

男前マーライオン

逆光マーライオン

おっ?ビーチ?

えっ?ビーチ?

船だらけ、きたねぇし

閑散としてます

ジャングルチック

シロソ砦

失われた文明・廃墟

後付け野郎1

後付け小僧2

後付け坊主3

後付け和尚4

フェリー乗り場

ケーブルカーこの先には第4のマーライオンがいるらしい

中華

日本

最南端の地へ

よくない眺め

その2

最南端の地

廃墟1

廃墟2

フードコート近くの噴水

ぼやけた…

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