■8/30 **ついにノルウェーをたつ**

ついにノルウェー生活6日目突入。こんなにノルウェーで過ごすなんて思いもしたことか。しかも一番気に入らなかった国で…。今日こそ脱出。Helsinkiに飛ばせていただきます。

お腹はと言いますと、なんと調子が良いです。まだまだ全然下痢で不安定感たっぷりなんだけど、治ってきてるって感じがするのです。ノルウェーを去れるから気も元気になってきたか?早速午前中からインフォメーションに行って航空会社を調べる。FINNAIRとSCANDINAVIA航空が飛んでるようだけど、やはり直接航空会社から買うのは高すぎる。そこでインフォメーションの人に安いチケット会社を探してもらう。しかし、当日予約となるとどこも高くなってしまうとのこと。そこで、駄目もとで旅行代理店を紹介してもらう。一番安いのがここの近くにあるっていうから行ってみる。

すると、当日チケット会社を通してよりも安く手に入る。成功。いくらだか忘れちゃった。確か1万円くらい。Scan Railパス持ってたのにもったいないけどしょうがない。もう間に合わないもん。さて、出発は夜の7時にしたので、それまで時間がある。ムンクの美術館を目指すか、街をうろつくか。

結果、街をうろつく。向うは国立美術館。なんでムンク美術館に行かなかったか、それはムンク美術館がムンクマニアすぎるから。ムンクの「叫び」が盗まれてる間に書いた「叫び」ver1.1だか知らないけど、そういうのもあってムンク一色。本家ムンクの「叫び」はここ国立美術館で見られる、しかも無料なのでこっちを選んだ。あと、もうひとつ行きたいとこがあった。それはフログネル公園。

国立美術館ではムンクの「叫び」(意外と小さくてビックリ)や、あとは全然知らないや…笑。いろいろあった。駄目ね、やっぱ美術館は眠くなってまう。出たときにもう2時くらいで、7時の飛行機だから、ホステル戻って荷物整理して駅行ってスーツケース引っ張り出してきて空港まで電車で行っての時間を考えると良い時間。けど、ノルウェーはもう下手したら来ない国かもしれないからフログネル公園は行っておきたかった。

ここは彫刻家グスタヴ・ヴィーゲランの作品が並ぶ彫刻公園で、すごい数と広さ。ここを超ダッシュで周る。さすがに治りかけの腹にもこたえた。そして、この彫刻なんか気持ち悪いのね。この公園のシンボルでモノリッテンっていう塔があるんだけども、その塔に121体の人間が刻まれちゃってね。なんか地獄先生ぬ〜べ〜にでも出てきそうな妖怪みたいだった。全彫刻の数は193体、刻まれた人間の数は650体以上だそうだ。気味の悪い彫刻家だこと。なんて言ったら元も子もありません。いや、芸術的でしたよ、たぶん。あと、塔のとこまで登ったら、ホルメンコン・ジャンプ台が見えたよ。なんで観光地になるジャンプ台なのか知りませんが。札幌の大倉山ジャンプ台も観光地になるんだからそういうもんなのかな。

で、また急いで帰るわけでして。荷物もかき集めて駅に着いたのは17時半くらい。一応国際線なんだから2時間前には着いてた方がいいんだろうけど、なんとすでに1時間半前。空港までの電車も数が少ないときたもんで、なんとオスロ駅出たのは17時50分。これは相当焦ったから覚えてる。で、電車は35分くらいかかると。これはやばいぞ〜。と、焦っても電車に乗ったらもう後は任せるしかないから、動物のゲームをしていた。すると、ここでやってくれたぜ、Lonely Planet。初の嬉しいミス。地図の変更に泣かされ続けたノルウェーでの旅、ついにここで喜ばしいミスを。この電車、所要時間35分だなんてとんでもない。10分くらいで着いた。動物のゲームが終わらなかったからはっきりと覚えてる。

なんと一気に時間に余裕が。重量オーバーの俺の荷物に追加料金が取られるんじゃないかとビビリながらも、無事Heavyみたいなシールを貼られるだけで無料で通してもらった。で、まずい炭酸水を買い、失敗したなーと搭乗口で待ってるとHelsinki行きがオープン。いつものようにギリギリまで入り口前で待ってると20分前くらいに閉められて、Goshi Fujimoto様〜って呼ばれてしまった。入り口閉めるの早いのね、あぁ、そうか国際便だもんな。

さて、国際便と言ってもなんとも小さな飛行機にビビリながら、1時間半のフライト。機内食、飲み物も慌しく運んでました。小さい飛行機だからスチュワーデスさんも4人くらいしかいなくて、どの人も無口でビックリした。なるほど、シンガポール航空は素晴らしい航空会社なのが理解できました。別に不親切ってわけではなくて、話せば普通に聞いてくれるし、ワインおかわりくれたんだけど、なんていうんだろう、仕事楽しんでますって空気が無くて寂しかった。無表情無口だから。けど、ためにためてたお酒をここでワインミニボトル2本開けれたのは、とても嬉しかった。こんな小さなワインでも、きっとオスロの街で買ったら1本1000円じゃ済まないだろうな〜なんて考えながら飲んでた。

さて、シンガポールまで7時間、コペンハーゲンまで11時間の後だから、1時間半はあっという間。ヨーロッパの人は国際旅行が楽でいいわねー。まあ、その分感動も少なそうだけど。

さて、ノルウェー生活はここでおしまい。もう散々な目にも遭いまくりましたけど、きっと腹痛が無ければ、もっとノルウェー人の良い面も見れたんだろうなとも思います。自分が浮かない気分なら楽しいことも降りてきませんからね。そして、日本人の温かさに触れた旅でもありました。海外旅行で旅先で出会う日本人、これまで触れるべからず的な考えでいたけど、海外でこそ触れて温かさを再認識する、そんなことに気付かされましたね。そして、プレーケストレーンで見た景色は間違いなく一生物の財産になるでしょう。もう1回訪れたいとは当分思えなそうだけど。とりあえず、ノルウェー編終了。

【Photo】

センスが無いとしか思えないノルウェー名物妖怪トロル

フログネル公園

公園2

公園3

気持ち悪い

遠くにわずかに見えるジャンプ台

気持ち悪い2

これはキレイ

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