■8/19 **廃墟巡り**

さあ、起きて観光開始。初日は夕方マレーシア入りなもんだからほとんど観光なんてできてないので、今日が本題です。けど、夜にはシンガポールに戻らないといけない。

まず、ヒンドゥー寺院へ。マレーの国なのでイスラムばかりなのかと思いきや、やはりマレーシアも他民族国家、ヒンドゥー寺院も仏教寺もあるのです。中にはインド系の人がいました。ただ、これも入り口まで。前のおっちゃんは靴を脱いで入ろうとしてますが、このあと止められてました。

次はここら一帯のジョホール州を仕切る州庁舎へ。かっこいい建物。天下一武道会が開かれてそうだ。ここは入れるかと思ったのに、なんかこっちはイスラム系のをやってて、短パン、露出の強い格好等々がダメなサインが。めんどくさいから入らなかった。にしても、マレーシアを歩いてみて、まず気付いたこと、一気に英語がなくなる。これまでシンガポールはどこに行っても、すごい小さな中国屋台に行っても英語が併記されていたのに、当然マレーシアではそれがなくなる。標識も全部マレー語。でも英語喋るけどね、彼らは。

このあとお昼ごはんを食べに、唯一の繁華ビル、シティスクエアへ。ファーストフードみたいなとこで変なチキンみたいなの食べた。失敗だった。もっとうまいものを食えばよかった。しかもなぜかライスとか付かないの。ただのピリ辛のチキンと芋とミックスベジタブル。あいやー。

さて、これで主な見所はおしまい。何をしようか迷った結果、なんとジョホール動物園へ。ナイトサファリにはまったせいか動物園が好きになりそうだ。そして、この動物園がやってくれた。個人的大ヒット。何がすごいって、動物園が廃墟!まず、お目にかかれたのは、何も動物のいない空っぽの檻だった。鳥の檻っぽいけど、何も見当たらない。そればかりか、お客さんはおろか、係員までもどこを見渡してもいない。動物達は生きてるのか?一抹の不安だ。まず、熱帯風の鳥達がお出迎え。君達、一番入り口のとこにいた鳥はどうしちゃったんだい?と問いたい。

そのあと、象やトラや馬やゴリラやお馴染み動物達。ちゃんと生きてる。あっ、ここで初めて人に出会う。中国の女の子2人組みだった。馬と戯れてた。にしても、動物達もみんな暑さにやられてるのか、日陰から出てこないし、檻の中は荒れ放題だし…餌はちゃんとあげてるのかなー…。ナイトサファリは動物を閉じ込めるという感覚を全く感じない造りにしていたので、こんな環境に置かれている動物達を見て動物園の現実をかみ締める。よくない、動物園。究極的だったのが、檻の中にただ頭蓋骨が置いてあったゾーン。しゃれのつもりなのか、マジでしゃれにならない。マジで檻の中には動物いないし。ほんとにこんな管理の行き渡っていない動物園でこんなことされたらたまったもんじゃないよ。このあと、一気に写真を撮る気が失せ始める。初めはネタ的に廃墟動物園を撮ってたけど、それも飽きるほど廃墟。あぁ、でっかいヘビにはびっくりした。あと、小熊がかわいそうに鎖に繋がれて見世物にされてた。でもあまりのかわいさにパシャリ。おまえのかあちゃんはどこいった〜?寂しいだろうな…。あとは、至近距離でダチョウを見て終わり。マレーシアも当然暑いので、このあとお茶を買う。冷えてない+砂糖入りのお茶だったことに凹み、ここで昼寝することにした。にしても、どうしてシンガポールにしろマレーシアにしろ、いやアジア全体的に、お茶に砂糖を入れてしまうんだろう。相当まずいと思うんだけどな〜。

さて昼寝後、アブ・バカール・モスクへ。ここで陽気なおっちゃん達にΩとかカルティエとかの時計をすすめられる。これは偽者だけど、シンガポールで買うよりずっと安いんだぞってことを日本語で話しかけてきた。やー、興味ないよーって言ったあとは、陽気にマレーシアトーク。なんだ、いい人達じゃないか。おっちゃん一人が日本語を習ってるらしく、片言だけど上手に話してた。まっ、ぐるりと見てここもおしまい。ちょうどコーランがスピーカーで流されてる時間で、すごい数の信者がバイクに乗って参上してた。

最後の観光スポット、サルタン王宮へ。ジョホール州を治めるサルタンさんの宮廷。なんとこの日は休館の日で中は見れなかったけど、広い宮殿ときれいな庭を見れたらしい。残念。

あと残っているのは廃墟写真だけだ。これら大きな元ショッピングセンターだったビル群も近づいてみると、今や廃墟であることに気付く。一時は一世を風靡したであろう大型ショッピングセンター、立地が悪かったのか、この街の集客量の限界なのか、もはや見る影もない。生き残るはマレーシア出国手続きの地域だけ。それだけでまあ、集客も収まっているってことなのだろう。なんか、廃墟って悲しいね。いろんな人が働いてたんだろうなーとか思いを馳せてしまう。

さてさて、シンガポールまで戻るにはまだ少し時間がある。軽く飯でも食っとくかと、昨日食べたとこの隣にあるホーカー的なところへ。今日は麺類。何が来るのか分からなかったけど頼んでみた。ふん、うまい。またも量はちょっと足りないけど、味は申し分なし。ついでにウォーターメロンジュースも頼んだんだけど、これも激ウマだった。生絞りってやつだ。これでまたも150円くらいで済んでるんだから素晴らしいよ。

これにてマレーシア小旅行は終わり。あまり文化を知れるには十分な時間は無かったけど、シンガポールから一気に変わる文化・雰囲気を味わえたのは良かった。若者達は基本的にシンガポーリアンよりもパワフルだ。彼らのパワフルさを是非廃墟復興に向けてほしいと願う次第であります。あと、動物園の管理にも。60円なんていう激安動物園にしなくていいから動物達を愛してあげてくれ。終わり。

【Photo】

ヒンドゥー寺院

寺院入り口

街並み

州庁舎

州庁舎入り口

シティ・スクエア

なんてことない昼飯。ついでにぼやけた

空っぽの檻

熱帯風の鳥1

熱帯風の鳥2

誰もいない…

日陰の象

馬と、動物より貴重なお客さん

日陰のライオン

日陰のゴリラ

日陰のトラ

頭蓋骨だけの檻

廃墟動物園

なんかのショーでもやっていたんだろう

ビッグヘビ!

かわいい…

ダチョウさん

アブ・バカール・モスク

いいアングル

マレーシアNo.1の美しきムスクらしい

サルタン王宮

大型ショッピングセンターの廃墟

これらビルも廃墟

夜ご飯

8/18 8/19